従業員の給料が払えない時の対処法は?
- 取引先と交渉
- 売掛金の回収
- 経費削減
仕入れ等の支払いスパンを長くしてもらったり、時期の変更などや、これまで一括で支払っていたものを分割にしてもらうなど、一度交渉してみてはいかがでしょうか。
製品・商品の納品やサービスが完了し請求書も発行済みだけれど、未回収のお金を回収する。早期回収を相談している企業は意外と多いものです。
これは、日々念頭に置いておきたい問題です。
コピー紙1枚にとっても、決して無駄にはできません。
資金集めは、社内でできる事から始めるのが一番です。
キャッシュフローの改善が最善ではありますが、一度狂い始めるとなかなか難しいのが現実ですよね。
それでもやっぱり払えそうにない
給料がもらえないとなると、従業員からは不信の目で見られることになるでしょう。給料がもらえないのに、働く意欲なんて出るはずがありませんよね。ますます、経営が悪化してしまいます。
そうなる前に、借入をしてでも給料は支払うべきです。社員には家族がいます。数日でも、支給日がずれると死活問題になる家庭も多いと思います。絶対に給料日に支払うようにしたいものです。
社員の給料のお金を調達する方法は2つ
ビジネスローンでお金を借りる
[ 社員の給料が払えない=経営が傾いている ]となると、銀行からの融資は断られると思います。そこで次に思い浮かぶのは、消費者金融からの融資ではないでしょうか!?消費者金融といってもたくさんありますし、経営が危ういところには貸さない会社もけっこうあります。がしかし、中には、融資OKな金融会社もありますよ。
ファクタリングでお金を作る
売掛金を買い取ってそれを資金化する事をファクタリングと言います。簡単に言うと、納品やサービスの提供が終わり、請求書も出しているけれど、まだ回収できていないお金をファクタリング会社が買い取り現金にするという事です。これは、借入とは違う為、借金にはなりません。*ファクタリングについては前の記事で詳しく書いているので、そちらも参考にされてください。
資金の作り方はまだまだ色々あるので、会社に合ったやり方が見つかると思います。
事業主ではなく、給料が支給されそうにない従業員の人
会社が倒産し給料がもらえない状況になったときの為の社会保障があることをご存知ですか?
未払い賃金立替払といって、独立行政法人労働者健康安全機構が事業主に代わり、未払いの賃金を立て替えてくれるのです。
金額は未払い分の80%までが上限で、倒産の日の6ヵ月前から立替払請求日の前日までに支払われるはずだった賃金と退職金が立て替えてもらえます。
独立行政法人労働者健康安全機構か労働基準監督署に届け出が必要です。
未払い賃金立替払のまとめ
もらえる人 | 会社が倒産して未払いの賃金がある人 |
もらえる期間 | 退職することになった日の6ヵ月前~立替払請求日の前日 |
届け出先 | 1.労働基準監督署 2.独立行政法人労働者健康安全機構 どちらかに届け出が必要 |
もらえる金額の目安 | 未払い賃金の80%が上限 |
年齢別限度額 | 45歳以上:296万円 |
30歳以上~45歳未満:176万円 | |
30歳未満:88万円 | |
条件等 | 1年以上事業を継続していた会社であること |
未払い賃金が2万円未満の場合はもらえない |